このページではフランス語の文法事項を網羅していきます。 順番は著者が好きな(学びやすいと思った)順に並べています、ご了承ください。
主語人称代名詞とはなんぞや?
きっと多くの人がそう感じたでしょう。 あるいはそうでない人もいるかもしれません。
主語人称代名詞とは、まあ簡単に言ってしまえば
ただの主語です。
分解して考えてみましょう。
主語 = そのまんまです(笑)
人称 = 英語でも使った、一人称、二人称、三人称単数とかの人称です。 すなわち自分との関係性ですね。
代名詞 = 言ってしまえばそのまんまです。固有名詞とか普通名詞でない、"君"や、"彼・彼女"といった名詞です。
この3つを横に並べたせいで難しいように思えますね(笑)
繰り返しますが、要するに主語人称代名詞とはただの主語なんです。
英語の I, you, he, she にに相当するものと考えてください。
単数 | 複数 | |||
一人称 | 私は | je | 私たちは | nous |
---|---|---|---|---|
二人称 | 君は | tu | 君たちは | vous |
三人称(男) | 彼は | il | 彼らは | ils |
三人称(女) | 彼女は | elle | 彼女たちは | elles |
tu は相手と親しい関係にある場合にのみ用いる。
それ以外の場合に用いると失礼に当たるので、通常 vous を用いる。
フランス語の動詞は、"主語の人称"と"数"に応じて活用変化します。
英語と同様に規則変化、不規則変化をする動詞があります。
今回学習する être ( ≒ be )は、不規則変化をする動詞です。
単数 | 複数 | |||
一人称 | je suis | = I am | nous sommes | = we are |
---|---|---|---|---|
二人称 | tu es | = you are | vous êtes | = you are |
三人称(男) | il est | = he is | ils sont | = they are |
三人称(女) | elle est | = she is | elles sont | = they are |
英語とは異なり、三人称男女でも動詞が分かれます。
これは今後とても重要になるので、全力で丁寧に覚えましょう。
名詞は大きく以下の2種類あります。
また、それぞれに複数の形があり、語尾にs(無音)をつけます。
それに伴って、不定冠詞にも活用が起きます(aをanに変えるようなもの)。
ただし、英語とは異なり発音に変化は起きません。
男性 | 女性 | |
単数 | un | une |
---|---|---|
複数 | des |
例
ただの代名詞。性・数に関わりなく用いられる。
単数の名詞や形容詞を指して使うときは、C'est(Ce + est)となり、複数の名詞を指すときは、Ce sontとなる。
例
形容詞はそれがかかる名刺・代名詞の性・数に一致します。 原則として女性系は男性系に-eが付きます。 また、複数形の場合は-sがつきます。 形容詞の位置は原則として名詞の後ろですが、 petit・joliのように 日常的によく使われる、短い名詞の場合は、名詞の前につきます。
例
ここまでは形容詞の基本的な用法です。
例外の形容詞はこのように扱います。
語尾が -er で終わる動詞は規則的な活用変化をします。
je | -e | nous | -ons |
---|---|---|---|
tu | -es | vous | -ez |
il/elle | -e | ils/elles | -ent |
je | chante | nous | chantons |
tu | chantes | vous | chantez |
il/elle | chante | ils/elles | chantent |
つべこべ言わず覚えてください。
この他にも、habiter : 住む, parler : 話す, chercher : 捜す, aimer : 好き などがあります。
また、habiterにおいて"h"は発音されず、リエゾンやエリズィヨンをします。
定冠詞は英語で言う"the"に相当するものです。
不定冠詞と同様に男性形・女性系・複数形があります。
男性 | 女性 | |
単数 | le | la |
---|---|---|
複数 | les |
la rue | 通り | la place | 広場 | le pont | 橋 |
---|---|---|---|---|---|
la post | 郵便局 | le commissariat | 警察署 | l'hotel de ville | 市役所 |
le métro | 地下鉄 | la station de métro | 地下鉄の駅 | le jardin | 公園 |
le musée | 美術館 | l'église | 教会 |
疑問文の作り方は3つあります。
例
Vous parlez français.について考える
指示形容詞 ce とは、「あの、この、その」を表す形容詞です。英語の this, that に当たるものと考えてください。
指示形容詞も、相変わらず、かかる名詞によって形が変化します。
男性 | 女性 | |
単数 | ce | cette |
---|---|---|
複数 | ces |
例
母音または無音のhで始まる男性名詞の前で、ce は cet となる。
例
avoir は、重要な不規則変化をする動詞の一つで、「持つ」という意味です。 後の複合過去等の文法で多用します。
j' (je) | ai | nous | avons |
---|---|---|---|
tu | as | vous | avez |
il/elle | a | ils/elles | ont |
例
否定文の作り方は簡単です。動詞を 'ne' と 'pas' で挟むだけです。
難しく考えず、例を見てみましょう。
否定文で、直接目的語の前に置かれた不定冠詞、部分冠詞は de になります。
例
J'ai un stylo. → Je n'ai pas un stylo. → Je n'ai pas de stylo.
※ 直接目的語とは、動詞の動作対象のこと。否定疑問文も作ることができます。倒置するときは、neと動詞を一つと見て平叙文と同じように疑問分を作ります。
例
こいつも重要な不規則変化動詞の一つです。 心してかかってください。 後の近接未来という文法で使います。 単体だと「行く」という意を持ちます。
je | vais | nous | allons |
---|---|---|---|
tu | vas | vous | allez |
il/elle | va | ils/elles | vont |
例
近接未来というのは、英語で言う "be goiing to" にあたるものです。「~しようとする」「~するつもりだ」という近い未来を表します。また、近接未来では、実現がほぼ確実である近い未来を表現できます。
では用法を見てみましょう。
主語 + aller + 不定詞(動詞の原形)
上記の形で近接未来を表します。
難しいことは兎に角、具体例を見てみましょう。
例
この章は多少重いかと思います。覚悟しろ
疑問代名詞は "que" と "qui" の二つあります。 それぞれ、英語で言う "what" "who" にあたります。
疑問代名詞の用法は名前の通り疑問文を作る働きです。疑問文の作り方は、"que" と "qui" 等しく3パターンあります。形は全て、疑問文 2つめに近い形になります。
どのパターンでも、「誰」に関しての疑問文では、文頭に "Que" 、「何」に関しての疑問文では、文頭に "Qui"をつけます。
ではようやく形を見ていきましょう。
気づいたかもしれませんが、疑問の対象が"主語"の場合、 est-ce の後ろには問答無用で qui が付きます。
属詞パターンのとき、Qui est-ce que c'est ? とはならないので注意
恐らく暫くしたら詳細説明を入れると思います。
所有形容詞とは、そのまま所有(所属)を表す時に用いる形容詞です。英語で言う、my, your, him, her, our, their にあたります。英語の場合、所有形容詞の形は所有者のみに依存します。しかしフランス語では、所有者 + 所有物の性数に依存します。